■ LISA LARSON リサラーソン ■


1954 スウェーデン、ヨーテボリの美術工芸付属高校卒業
1967 カリフォルニア州大学を卒業、卒業間近に開いた展覧会や公募展で、
    世界的アーティストである スティグ・リンドベリに見出され、彼がアートディレクターを勤めていたグスタフスベリ社へ入社
1954-1980 スウェーデンのグスタフスベリ陶芸所のアトリエでアーティストとして26年間もの間勤務
1981 グスタフスベリ退社後、いくつかもの陶器ブランドからのコラボレーションの仕事を受けるようになる。
1992 リサラーソンは自身の製陶所 ケラミーク・ストゥディオンを設立。現在も創作活動を続ける。


美術高校時代のリサラーソン。横に立っている男の子をモデルに彫像を仕上げています。
高校生とは思えないその才能には驚かされます。


▲グスタフスベリ製陶所時代


伝説にもなっているグスタフスベリスタジオの自由な環境の下で
リサラーソンは数々のアート作品を生み出しました。
時には実用品の花器や大皿、キャンドルスタンドなども作られましたが、リサラーソンの作品の中で特に人気があったのは、
装飾品でした。
『私も他のアーティストのように食器を作りたかったけど、私のデザインしたものはあまり評価されなかったし、そして残念ながら
売れなかったの。反対にフィギュアはみんなが気に入ってくれて、とてもよく売れたから、自然とそっちを作ることになったのよ』
とリサラーソンは言っています。
ざらついた素朴なもの、すべらかで光沢のあるもの。成形や釉薬掛けのテクニックを駆使して実験的な試みがなされました。
粘土も自分の好みに合わせて、ブレンドして作ってもらっていました。
リサラーソンが好んだものは、素朴で飾り気のない雰囲気に仕上がる粗めで鉄分を多く含んだ土でした。


リサラーソンは3人の子供に恵まれますが、最初の子供を授かったあと子供との時間を優先しようと
グスタフスベリ製陶所を『辞める』といいました。
でも当時の社長のこの言葉でリサラーソンはグスタフスベリ製陶所で働き続ける事になりました。
『じゃあ、アトリエ付の自宅を工場周辺に建ててあげる。どこでも好きな場所を選んでいいよ』


ママは彫刻や陶芸、パパは画家として、子供たちは傍らで遊ぶ。てんやわんやの日々でした。
1980年 数え切れないほどのアート作品を生み出したリサラーソンは26年間勤めたグスタフスベリ製陶所を退社しました。


グスタフスベリ製陶所時代のヴィンテージ作品の一例です。
ヴィンテージ品のほとんどと、陶板(陶器の壁掛け)は現行品では作られていません。


▲フリーランス時代

グスタフスベリを退社後、様々な陶器ブランドとのコラボレーション作品を発表。
リサがコラボレーションした会社は、ヘーガネス(陶器ブランド)、オーレンス・デパート、 JIEケラミーク(陶器ブランド)、
ローゼンタール(陶器ブランド)、ゲーベル(陶器ブランド)、等等です。
ただこの時期にコラボした陶器ブランドの陶器製造過程が、リサラーソンの作風毎回マッチしていた、とは言いがたいようです。
その為リサラーソンのヴィンテージとして人気が高いものはグスタフスベリ製陶所時代のものが多いようです。


▲ケラミーク・ストゥディオン(現在リサラーソンと仲間数人の製陶所)

ケラミーク・ストゥディオンは1992年にリサラーソンがグスタフスベリ時代の数人の仲間と設立しました。
現在も手作りの製法を守りながら、一つ一つ丁寧に製作されています。
ヴィンテージ品でなく、現行品が作られているのはこの会社です。


現行品の一例


■リサラーソン作品の製造工程と背面サインについて
1. リサラーソン本人が作った1点物の作品から、量産用の石膏型を製作します
2. その型に粘土を入れて、素焼きの模様の入っていない状態のものを焼成します。
3. 数人の絵付師がひとつひとつに模様や表情を絵付けします。
4. 絵付師さんにより一つ一つの作品背面に署名されます。
5. 再び焼成し完成へ

リサラーソン作品の底に書かれている手書きのサインは絵付師さんにより書かれてたものです。
その為、リサラーソン本人のサインではありません。(一点物を除く)


サインはあるものも、ないものもあります。スタンプが押されているだけのものもあります。

リサラーソンのヴィンテージの作品を探す際、そのもののタイトルだけで探すのではなく、
ぜひ釉薬のかかり具合や色合いにも注目してください。
ひとつひとつの色合いが大きく異なったり、微妙に異なったり、色合いによって、同じタイトルの作品でもまったく
違った表情があることにお気づきになるでしょう。

当店では、仕入れの際に色合いや釉薬のかかり具合にも注目し、仕入れを行っております。

高齢になっている現在でも、毎日創作活動に励まれています。


『私にはやりたいことが沢山あるの。心を落ち着かせて休もうと目を閉じると新しいアイデアが湧き上がるの。
だから私には年をとる暇さえないのよ』

リサラーソンの作品からはいつも、創作活動の愉しさが伝わってきます。


最近ではマイキーのキャラクターでも知られています。キャラクターグッズは、
リサラーソンと娘のヨハンナさんの共同作品で、ユニクロなど有名メーカーとのコラボレーションも多く手がけています。

リサラーソン